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2016年2月8日月曜日

日本が古い車を増税するのはおかしい!説について




何度もブログに書いているし、
実際に車の話を自分としたことがある人は知っているかもしれないけど
僕はとにかく古い車が大好きです。












もし仮に、とんでもない大金持ちになって
どれか1台、本気で欲しいクルマを選ぶとしたら
最初に載せたシトロエン11CVとか、トラバント(4スト水冷の最終モデル)
もしくはシュコダ・フェバリエットをヨーロッパから個人輸入して乗ります。

そんくらい、古くて珍しい面白いクルマが好きです。


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そんな中、こまったことに日本では古い車は増税になってしまうんですよね。
悲しい話です。


どれくらいかというと
平成27年度から、13年超のガソリン車と11年超のディーゼル車が
自動車税が15%もアップ。
さらに新規登録から13年を経過した軽自動車は本年度から20%アップ
自動車重量税も13年超えると増税、例えば1t〜1.5tの場合は9600円の割増。
(複雑なのでこちらを詳しくご覧ください)


これには当然、自動車愛好家だけでなくて
自動車関係の経済界からも批判の声が結構あって
現代ビジネス―自動車大国ニッポンよ!なぜ旧車を大事にしないのか?
乗り物ニュース―古いクルマに乗ることは「罪」なのか?
なんかが読むと面白いです。

増税批判の論点をまとめると
・古い車を大事に乗るほうがエコ!廃車にすると環境負荷が大きい
・新車を作るのに莫大なエネルギーと資源が使われる!
ドイツは逆に、古い車は税金が安くなるぞ!

と言う感じ。

やっぱり、海外では古い車が優遇されてたり
そもそも税金が日本だけ異常に高かったり、気に入らない事実もたくさんありますね。
若者の車離れの原因では?なんて言われたり。
実際、こんだけクルマが好きな自分も、いまは原付持つので精一杯ですしね。





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当然自分も、増税には否定的な立場だったんだけど
最近、賛成の見方も考えなきゃいけないなと思うようになってきました。

ヨーロッパと日本では事情が違うので
やはり、日本の場合は古い車を淘汰して、新車に更新していったほうが
経済だけでなく環境にも良いのではないかという考えです。



理由①:オートマ車の普及率

オートマ車とマニュアル車の割合を見ると
日本は9割がオートマ、ヨーロッパは逆に9割がマニュアルなのです。

マニュアルであれば、今の車も古い車もそこまで燃費は変わらないらしいのですが
(今の車=エンジンの設計が新しい・古い車=ボディが軽い)オートマは違う。
電子制御やギアの段数など、設計が古いとそもそも燃費が悪いうえに、
分解整備が難しいからどうしても使ってるうちに燃費が悪くなるんですよ。

一方で、最新のオートマ車は、CVT(無段変速機―
エンジンの一番得意な回転数を維持できるので燃費がいい)が増えてるし
多段式オートマの場合も、ギア数が多い(ヘタするとマニュアルより多い)とか
電子制御とかロックアップとか、そのへんの進化がやばい。
アイドリングストップとかとも相性がいいようで
さらに、トヨタのハイブリッドは機構上CVTしか搭載出来ないんすよ。



そんなわけで、カタログ上は今の車は
マニュアルよりもオートマのほうが燃費がいいことがほとんどなのです。
オートマ大国の日本だと、新車のほうが環境にいいんじゃないかと考えられるのです。



理由②:狭い国土



ヨーロッパでクルマを運転したことある人はわかるかもしれませんが
とにかく街の外が広い。
自分もレンタカーでベルリン〜ライプチヒ〜プラハと旅に出たことがあるんですが
非常に北海道の郊外に似ているんですよね。つまり街と街の間が遠いんです。

街なかはもちろんそれなりにストップ&ゴーもあるんですが
街の外に出てしまえば、もうずーっと、トップギアで巡航なんですよ。
だからオートマがそこまで普及しなかったのかなと思うし
エコカーとして、ハイブリッドカーよりディーゼルが重宝されるんだろうなと。
(実家のCX-5乗ると思うけど、巡航から追い越しする時の加速モードに入る時
 トルクがすごいのですげー楽ちんっすね。)

そう、やっぱり渋滞も多いしストップ&ゴーが多い日本は
ハイブリッドカーはもちろん、オートマ&アイドリングストップの
最新の車が一番燃費がいいし、国土にあってる気がします。




理由③:高温多湿

日本は高温多湿で、エアコンが必須ですね。
一方ヨーロッパは基本的に乾燥していて夏も涼しいので、
未だに新車でもエアコンのないクルマが結構あったりするんですよ。

エアコンの冷媒はオゾン層の破壊やら、温室効果ガスになったりで
結構環境に影響が大きい。とくに古い車はフロンを使っていて
きちんとリサイクルしないとまずいことになる。
リサイクル法で、きちんと廃車のガスは処理されてるけど
年式経ってくると、配管のゴムパッキンが傷んでガスが抜けてくるんですよ。
これの修理が結構お金と手間がかかるそうで…





それに家電でもそうだけど、エアコンの進化も目覚ましく
最近の省エネモデルなら、夏はつけっぱなしにした方が電気代が安くなるとか。
クルマのエアコンも随分と効率がよくなっているそうです。

ヨーロッパと日本の、エコカーの考え方の違いには
エアコンの重要度の違いってのもあるんじゃないかなと思うんですよね。



理由④:文化の違い

これを言っちゃおしまいなんだけど、やっぱ文化が違うんだなーと。
ヨーロッパに行くと、クルマを楽しむ文化の普及レベルがぜんぜん違う。
特に古いものを大事にする、と言う観点では全くかなわない。

例えば自分がベルリンに住んでた時でも、街なかでゴロゴロと
古い車を見かけたし(50年代のから90年台の間でまんべんなく)
それもファッションとか趣味ではなく
あくまでも生活の道具として溶けこんでる、つまり文化なんですよね。














60年代のアメ車から、70年代のプジョー、冷戦時代のシュコダ
80年代のダイハツに90年代のトヨタまで。
こういうのを、マニアでもない普通の市民が乗ってるんですよ。




あと、多少ぶつけたくらいじゃ修理しないし
修理したとしても、廃車から剥いできたパネルをそのままつけちゃう。
こんな感じで、あちこち色が違うクルマが、結構な確率で居るんですよ。
しかもここ、ベルリンでも結構な高級住宅街なんですが…
(ヴァンゼー会議で有名な、ヴァンゼー湖の隣駅くらいのとこ)

古いものを大事にする文化って、日本にもあるんだけどあくまで「趣味」のもの
逆にヨーロッパなんかは、新しい方が珍しくて
当たり前のように、100年くらい前に建てられた家に住んでたり、
電車や道路、市役所とかお店も、戦争でボロボロになったけど直して使ってます
みたいなのが「普通」なんですよね。


日本で言えば、明治時代の木造建築に住んで、和服を着て
オート三輪とかいすゞ・ベレットを普段の生活に使うようなレベル。
そんなの、テレビに取り上げられてもおかしくないくらいユニークな人ですよね。





三丁目の夕日とか、おもひでぽろぽろとか椎名林檎のPVとかの世界。
でもそれくらいの感覚が、ヨーロッパだと「割りと普通」になっちゃうんだなと。

それくらいの文化だから、古い車を税金優遇するのは当然だし
クルマにかぎらず建物とか文化財の保護もすごいやってて
とにかく、古いものを大事に使い続けてる人がたくさんいるし
ヨーロッパ全体に、それが文化として根付いてるんだなと思うんですよ。

文化、というのは趣味とかファッションではなくて
あたりまえに根付いてること、だと思うんです。
人に見せびらかしたり自慢することではなく、生活の一部になってることだなと。


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まとめ

それでもやっぱり古い車を大事に乗るのは、
ヨーロッパに限らず、日本でもとても素敵だし立派だしエコだと思うんですよ。
そう思って、今までいい感じに古い車を知り合いから買って(一桁万円)
自分で直して大事に乗るというのをやってきたんですけど、すごい楽しかったわけ。







7万円で車検付きラリー装備全部そろったミラージュ
7万円で長野から買ってきた、錆が全然ないマーチ(内地ってすごい!)
そして、5万円で買って要らないパーツを2万円で売ったので実質3万円のジムニー。
どれも、自分で直すのがとにかく楽しかったし、何も不自由なかったですねぇ。


なのでやっぱり自分は、これからも安く買ってきた古いクルマを
自分でコツコツ直してなが~く乗っていきたいし、
それが自分が「いいな」と思う価値観なんですが
でもその価値観って、日本国民全体からすれば「極めてマニアック」なのかなと。


政治とか税金とかっていうのは、公共のものであって
民主的に決められるべきだと思うんですが、民主主義ってつまりは多数決なんですよね。
多数派が一番幸せになるようにルール作りをするのは当然の話しです。

だから、古い車をさっさと廃車にしてハイブリッドだの
エネチャージだのに乗り換えるのは、日本の大多数の普通の人に合った「エコ」で
それを優遇するのは、経済を回す意味でも悪いことではないんじゃないかと思うんです。
その原資として、古い車を増税するのはしかたがないかなと。

お金をかけて古い車を大事に乗ってる人からすれば
何十万もするわけじゃないし、そこまで大きな負担でもないだろうし
自分みたいに安い車を買ってコツコツ直す人間からすれば、
新車を買ってローンを組むよりは遥かに安いわけでね。

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あと、自分みたいなマニアックな人間は
もう生き方から思い切って変えてしまえばいいのかなと。
どうしても増税が気に入らないなら、海外行けばいい話でね。
ベルリンに行けばトラバントが乗れるし、チェコに行けばシュコダが乗れるし。
日本のアニメが好きで移住してくる外国人、みたいなね。

ヨーロッパ、東南アジア、南米は3ヶ月間はビザ無しで滞在できる国も多いし、
格安の家具付き物件が割と簡単に借りれるし(自分もやってたけど)
結構物価の安い街も結構多いみたい。
それに、日本じゃ見られないようなマニアックな車がわんさかあるしね。

なので、いきなり移住はあれだけど
PCとネットさえあれば(日本で)食っていけるような人は
物価安い国に行くと、割りと余裕で行きていけるはず。
老後に途上国に移住しちゃう日本人が増えてるみたいだけど
そういう選択肢もあるわけですよね。

そんなわけで、大多数の人のために一部の人が自分の趣味とか価値観のために
ある程度負担をするのは仕方ないかなと思うし
それがどうしても受け入れられないなら、自分を変えるしか無いのかなと。


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今回の古い車の増税は、マニアックな自分にとっては寂しいけど
しかたがないかなと受け入れていこうと思っています。

なんであれ、誰かのルールに対して不満があるときは一旦冷静になって
「なんでこういうルールができたんだろ?誰が得するの?」と考えてみて
自分なりに納得行くように努力することも大事かなと思いました。


みなさんはどう思いましたか?
よかったらコメントなど頂ければ幸いです。


ひわい









2 件のコメント:

  1. 初めまして
    日付けが変わってからyoutubeのお母さんミニカでジムカーナを見て、巡り巡ってひわいさんのこのブログにたどり着きました。
    今まで私は、日本の自動車に関する税金の制度に関して不満しかありませんでした。
    しかし、この記事を読んで、これが我が日本の文化なのだと受け入れ、これからも自分の車趣味を育んでいこうと思いました。
    新しい考え方、ありがとうございますm(_ _)m

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    1. はじめまして。稚拙な文章ですが、読んでいただけると嬉しいです。

      日本の政治に対する不満は自動車感権威にかぎらず結構あると思うんですが
      その政治家を選んでいるのは国民ですから、そこを考えないといけないかと。
      つまりきちんとした議論をして、民意をきちんと研ぎ澄ますことが大事だと思います。

      旧車の増税について賛成派、反対派の意見をよく聞いたうえで
      自分なりに納得できる答えを今回の記事にまとめたかたちです。

      個人的にどうしても納得行かないのは、法規的にも社会サービス的にも、
      自転車と原付が全く理不尽な状況にあることですね。
      最強のエコカーは自転車と原付だと思いますので、自転車レーンや駐輪場の整備
      簡単でも良いので免許制度と車検制度を義務付ける(特に学校で)
      原付の場合は30km/hの制限速度と二段階右折を撤廃
      (というか世界で一般的な、原付免許で125ccまで乗れるようにする)を
      なんとかやってほしいですね。

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